萬木淳一アトリエ11111にて
香川県功労者の萬木淳一(80)氏が作彫する「蘇る乙女の像」が完成し、今月末から六本木・国立新美術館で開催される第101回二科展展示のために会場へ送られ。二科展彫刻部会員作品ホームページでは、第92回から連続10回の出展となっています。
南国といっても讃岐の冬の、まだ夜が明けきらない午前3時に起床し、公渕森林公園周辺を散歩しながら構想を練り気を込めて、作彫に励んで来ました。やがて春になり、じりじりと夏が迫ってきます。元像は粘土ですから、夏になって気温が上がれば、粘土が乾いて仕事になりません。
7月20日過ぎから原型に石膏をまぶして、乾燥させて中の粘土を抜き取ります。丁寧に抜き取り、その中にFRP(繊維強化プラスチックまたは FRP (Fiber-Reinforced Plastics の略称) は、ガラス繊維などの繊維をプラスチックの中に入れて強度を向上させた複合材料のこと。)を流して、第2原型を作ります。
これで、彫刻の作品としての色づけしたら完成です。この状態で、展示台に置かれるわけであります。「特定非営利活動法人仏生山魂再開発フォーラム」では、次にこれからブロンズ像にする過程を考えています。野外での長期間鑑賞のためには、ブロンズ化が必要不可欠です。
「蘇る乙女の像」の全行程の半分が、2016年お盆で終わり、8月末からの二科展(8月31日~9月12日)で大勢の人々の目を楽しませることになります。
一方募金ですが、ちょうど50名の個人企業様から浄財を頂き、200万円を材料費として萬木淳一氏へお贈りしています。発表名簿がまだ追いついていないのですが、9月早々には、領収証の発送にもかかります。なにぶん1人作業で、遅延の段は伏してお詫び申し上げます。